slowstoopが新しく解釈する名曲
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はslowstoopをご紹介します。
ソリッドな新解釈を
ジャズほど自由な音楽のジャンルを知らない。
19世紀末にニューオーリンズで産声を上げてから、多くの歴史的背景や人々の暮らし、エンターテインメントの発展と影響し合いながら複雑に進化していき、現在では世界中のさまざまな音楽と絡み合いもっとも多様性を持つジャンルになったと言える。
そして、ジャズのカルチャーを語る上で欠かせないのがカバーの文化だ。
名曲は多くのプレイヤーに弾き継がれ、形を変えながら後世へと残り続ける。
近年ではイギリスの名門デッカ・レコードと、言わずと知れたブルーノートが共同コンピレーションカバーアルバムをリリースし、Kan Sanoが唯一の日本人アーティストとして参加したことも記憶に新しい。
slowstoop『Speak Low』も、その系譜に並ぶカバー楽曲である。
クラシックなドラムやコントラバスの音色は残しながらも、大胆に取り入れられたノイズやエレクトロの要素がソリッドに踊る。
とても都会的な仕上がりになっており、秋の夜長にお酒を楽しみつつ聞きたい一曲になっている。