悲しみをうつくしく描くMoLse

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はMoLseをご紹介します。

言葉と曲で描き出す景色

北海道札幌市発の4ピースバンド、MoLse。
2曲目のシングル「ナミダイロ」は、涙と雨を重ね合わせた感傷的な一曲だ。

疾走感溢れる曲展開の中にも、エモーショナルなリフが耳に残る。
また、同じギターフレーズが繰り返される部分を聞いていると、雨が絶えなく振り続ける様子が脳裏に浮かび、詩だけではなく楽曲全体から描き出される情景が見事である。

ボーカルのdaichiはボーカロイドの楽曲を聞き影響を受けることが多いという。
確かに、情感に溢れながらも文学的な歌詞からはボカロシーンと通じ合う部分が見える。
さらに、最後の「君の袖も雨に濡れた」というワードは日本の古典表現である「袖を濡らす=涙を流す」を彷彿とさせ、丁寧に言葉を選びとっていることを改めて感じられる。

既に札幌のみならず全国各地のライブにも出演が決定している彼ら。
あなたの住む街に彼らがやってくる際は是非チェックしてほしい。