弁天ランドを聞けばライブハウスを思い出す

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回は弁天ランドをご紹介します。

“ライブハウス”の“ロックバンド”

バンドとは、ライブとは、なんとも不思議なものだ。
人間が3人や4人、あるいはもう少し集まって、大体はギターとベース、ドラム、そして歌というシンプルな構成で音楽を鳴らす。
それだけなのにバンドの数だけ個性があるし、ライブのたびに何かが変わるし、私たちはそれにどうしようもなく心を動かされてしまう。

弁天ランドもそれを見て、さまざまなことを受け取って、そうして生まれてきたバンドなのだろう。
飾らないギターフレーズ、どこか歌謡曲にも通ずるような懐かしいメロディ、言葉遊びを散らしながらも切実さの滲む歌詞。
彼らの初デジタルリリース作品である『記憶に溶けて』を聞いたとき、明確にライブハウスの空気や匂い、そして高揚を思い出した。

直接話さなくても、曲を聞いてライブを見ればどんな人たちなのかなんとなく分かってしまうのがロックバンドのいいところ。
私はこの曲を聞いて、嘘をつけない人たちなのだなと、きっとこの人たちも何度もロックバンドに救われて生きて来たのだろうなと思った。

2021年8月より活動を開始し、東京を拠点として精力的にライブ出演中の彼ら。
ぜひ生で、ライブハウスで感じてほしい音楽がここにある。