MASHが立ち返った、歌うことの原点

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はMASHをご紹介します。

15年目の答え

今年デビュー15周年を迎えた歌手、MASH。ラッパーとしてデビューしたのち、フォークからヒップホップまでを飲み込んだサウンドとエモーションナルな歌詞で独自のスタイルを確立してきた。これまで地元名古屋をベースに、音源のリリースやライブ活動を続けていたが、昨年活動休止。1年半の時を経たこの秋に、拠点を東京へと移し活動を再開させた。

久々のリリースとなった「壊れたJukebox」は、42歳で上京したMASHの赤裸々な想いが綴られた楽曲。年を重ねれば、安定した生活を求める人たちを片目に、夢を追って生き続ける不安は拭いきれない。しかし、そうすることでしか生きていけない自分をどう受け止めればいいのか。その答えをくれたのは、やはり愛する音楽とそれを待つ人達だった。そこへ辿り着くまでの過程が、この曲で表現されている。

そんな原点に立ち返ることになった15年目。これまでの時間が持つ意味は、彼を取り巻くファン、ミュージシャンが証明してくれている。歌手とは生き様だ。彼の表現は今後もさらに味わいを増し、心を震わせてくれるだろう。