曝け出すことを恐れないREINO with Sarasa Aramakiの一曲

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はREINO with Sarasa Aramakiをご紹介します。

弱ささえも強さになる

変化すること、立ち向かうこと、自らを曝け出すこと、どれも痛みが伴う勇気ある行為だ。
しかし、それでも表現を続け、矢面に立ち続ける17歳のラッパー・REINO。

HIPHOPというカルチャーの在り方は、他の音楽ジャンルと並列に語るには少し異質さを持つ。
トラックやリリックのスキルはもちろん、ラッパー自身の思想、ルーツ、ライフスタイル、ファッション……どう生きているか、何を選んでいるか、その全てが楽曲と表現者そのものの強度に繋がり、評価される。
メジャーな音楽シーンの裾野が広がり、テレビからラップミュージックが聞こえてくることも珍しくなくなった中で、REINOは、どこまでも誠実なスタンスで“ラッパー”であろうとする。

『ghost』は、彼が自らの精神の深く暗い部分まで踏み込み、包み隠すことなく言葉にしたシリアスでストレートな楽曲。
ゲストとして参加したラッパー/プロデューサーのSarasa Aramakiは、英語での巧みなリリックによってその不安定さに寄り添う。
シーンに、社会に、問いかけ続けることを諦めないREINOは、自分の弱さを曝け出すことさえも躊躇わない。
芯を貫き、嘘をつかない彼の音楽が人々へさらなる一石を投じる日を待ち望んでいる。