深化を続ける白鳥の下で
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は白鳥の下でをご紹介します。
まるで映画のような
都内を中心に活動する5人組ロックバンド・白鳥の下で。
センチメンタルな一瞬を映画や小説のように切り取り、澄んだサウンドで描き出す文学的なバンドだ。
2021年から続く2ヵ月連続シングルリリースの2作目となる『regret』は、その魅力をさらに掘り下げたような楽曲になっている。
生演奏だけではなく、打ち込みの要素も絡めながら独自の世界を創り上げていた彼ら。
この『regret』は、コロナ禍でリモート制作が中心になったことから、さらにビートメイクやシンセサウンドを取り入れた新基軸が深まっていることを感じることができる。
繊細に重なり合うトラックに乗る男女混声のボーカルが歌い上げるのは恋愛の終わりの景色で、ていねいな言葉選びの掛け合いはまるで短編映画を見ているような没入感を広げていく。
透明感に溢れる楽曲ながら、波打つ感情をあらわすように時折激しく奏でられるギターがエモーショナルを掻き立て、バンドらしいスパイスも聞かせてくれる。
前シングルに引き続き、サウンドプロデュース、Rec&Mixに五味誠(ZEPPET STORE) 、Masteringには堀田コウキ(macico)を迎え制作された点にも注目だ。
白鳥の下でには、この先さらなる深化が待っているだろう。