イヌガヨが叫ぶ私たちの“救い”
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はイヌガヨをご紹介します。
歌にしてほしかったこと
大阪府を拠点に活動中のロックバンド、イヌガヨ。
活動休止やメンバーの交代を経ながらも、2007年から現在までリリース、ライブを重ねている。
今年1月からスタートした3ヶ月連続リリースの第1弾として配信された『SALVATION』は、そのタイトル通り“救い”を歌い上げる楽曲だ。
きっと、人の数だけ生きづらさがあり、それと同じだけの救いがある。
15年間ロックバンドとして在り続けることを選んだイヌガヨは、その答えのひとつとしてこう叫ぶ。
《裸の魂で踊ろうぜ/おれにはそれしか道がない/迷ったまんまで踊ろうぜ/おれにはそれしか道がない》
ライブハウスやクラブ、そういった場所はもともと誰もの理解を得られる場所ではなかったが、この数年さらに圧迫されている現実がある。
大きな困難を前にして、音楽を愛する人々はさまざまな迷いや悩みを抱えただろう。
それでも、この場所でしか救われない気持ちを、自分を、誰かを肯定したい、そんな魂からの言葉がここにある。
そうして、真っ直ぐな言葉で歌ってくれたロックバンドがいることに救われている私たちがいる。
どうして音楽を聞くのか。ライブへ足を運ぶのか。芸術は必要なものなのか。
生き抜くために欠かせない救いのことを、イヌガヨが歌にしてくれた。