Ellen Ripley hypersleepが鳴らす、令和時代のポストパンク

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はEllen Ripley hypersleepをご紹介します。

今だからこその音を

alicetales・sugardrop・17歳とベルリンの壁・I’d tap thatのメンバーによるプロジェクト、Ellen Ripley hypersleep。東京を中心に活動し、ネオサイケやニューウェーヴに傾倒した音楽を響かせている

ポストパンク・リバイバルといえば、80年代にリアルタイムで鳴っていたサウンドを再現するのが一般的だろう。しかし、彼らが掲げるのは“ポジティブな懐古主義”。ただ単にかつての音像を再現するのではなく、現代ならではの解釈を加えてアプローチしていく。
洗練された音づくりやキャッチーなメロディーラインは、その表れのひとつといってもいいだろう。Ellen Ripley hypersleepは現行のポップシーンと、ポストパンクの距離をグッと近づけるバンドなので。

先日配信が開始された『RIPLEY e.p.』は、1月1日にMVが公開された「walt」を含む6曲が収録された1枚。気だるげなボーカルが引率するポップネスを含んだ楽曲の数々は、リスナーに甘美な時間を提供することだろう。