fishbowlが提案する新しいアイドル楽曲の楽しみ方

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はfishbowlをご紹介します。

日々進化するアイドルシーン

音楽性の高い楽曲が魅力の＜楽曲派＞と呼ばれるアイドル。様々な音楽ジャンルとの組み合わせ、有名ミュージシャンによるプロデュースなど、次々に注目グループが誕生しているが、そんな中でも今おすすめしたいのがfishbowlだ。

fishbowlは静岡発のアイドルグループで、プロデューサーは、3人組エレクトロポップユニット・ふぇのたすのメンバーとして知られるヤマモトショウだ。これまでもフィロソフィーのダンス、虹のコンキスタドール、寺嶋由芙など、数々の楽曲を手がけてきた彼は、女の子の魅力を増幅させる才能を持っている。“かわいい”と“音楽性”の両立については、彼の右に出るものはいないだろう。

そんな彼の手によって、fishbowlは昨年2つのアルバムを同時リリースした。1つはシングル曲を中心とした『主演』、もう1つは『主演』に収録された8曲それぞれに、ゲストボーカルが参加したバージョン『客演』という前代未聞の作品だ。参加メンバーには諭吉佳作/men、原田珠々華といった、ここでしか揃わないであろうメンツが名を連ねている。参加メンバーと同様に、楽曲も多彩なアプローチで飽きさせないポップソングばかりだ。

fishbowlはデビュー時から別歌唱バージョンを先行して配信する、という試みを行っていた。fishbowlを知らない人にとっては、カバーのようで本家だったという場面に遭遇することもあるだろう。どちらが客演なのか、情報のないリスナーにとっては混乱しそうだが、だからこそ、より楽曲自体と向き合えそうな気もする。気軽に楽曲にアクセスできる現代だからこそ面白い、新しいアイドル楽曲の楽しみ方だ。

そんな地方アイドルの枠に収まらない音楽シーンとしても注目のfishbowlから、これからも目が離せない。