〈O.B.S〉よりEASTA & SILYUSが見せるプライド
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はO.B.S & EASTA & SILYUSをご紹介します。
鋭い言葉と目つきで
ラッパー・KEN THE 390の主宰レーベル〈DREAM BOY〉内にて2019年より始動したプロジェクト、〈O.B.S〉。
次の時代を担う2000年代のアーティストにフォーカスを当てた〈O.B.S〉より、コンピレーションEP『O.B.S vol.7』がリリースされた。
先行楽曲として配信されていた『Child’s Play』も、若きアーティストのプライドがぶつかり合う一曲だ。
始動以来、クボタカイや空音、LEXなどパワフルなニュージェネレーションアーティストによる楽曲をリリースしている同プロジェクト。
『Child’s Play』では、ABEMA『ラップスタア誕生!2021』で準優勝を果たしたEASTAと、ヒップホップとR&Bをジャンルレスに行き来するラッパー・SILYUSによるコラボレーションが実現した。
個性の強いダウナーなトラックを乗りこなすフロウには、双方ともに、姿を見ずともギラついた目つきが浮かび上がるような強い言葉が並ぶ。
同世代が集まるプロジェクトだからこそ、鎬を削る仲間たちへのリスペクトと同時に、それぞれのラッパーとしての矜持、シーンへ問いかける切り口が鋭いリリックとなって現れている。
その不遜な態度はハリボテではないということは、この楽曲を聞けばすぐに分かる。
揺るぎない実力と共にラッパーとしての在り方を証明するようなコラボレーション、現在のヒップホップシーンを語るのならば聞き逃せないだろう。