ザ・ビートモーターズが叫ぶ、ド直球なロックンロール

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はザ・ビートモーターズをご紹介します。

煮詰めてきた音の結晶

ミクスチャーロックが時代を斡旋する昨今において、ザ・ビートモーターズの奏でるロックンロールは清々しいほどに潔い。シンプルなサウンドメイクに胸の叫びをぶつけるような歌唱が、ド直球に胸の奥をめがけて飛びこんでくるのだ。

一聴すると、RCサクセションなどの影響が出ているように感じるのだが、バンドの中核をなす秋葉正志(Vo./Gt.)の音楽歴の始まりはLUNA SEAやL’Arc-en-Cielだというのだから面白い。高校生になると60~70年代のロックに傾倒、大学生の頃ははっぴいえんどに憧れていた。
一歩引いてみると、ザ・ビートモーターズの音楽というのは秋葉の音楽歴の結晶であり、音楽の好みが違うメンバーが生み出した最適解。2004年から煮詰めてきた秘伝の音が、彼らのなかに渦巻いているのだ。

先日配信が開始された「イメージだけ」は、配信シングルとしてリリースされた1曲。シンプルなバッキングとひとりごとを零すような歌詞は、30代後半を生きる今の彼らだから歌えるナンバーではないだろうか。