逆EDGEがいれば憂鬱も笑える
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は逆EDGEをご紹介します。
些細なストレスにピントを合わせ
スリーピースバンド、逆EDGE。
4月1日から首都高速道路の上限料金が引き上がったというニュースを横目に見つつ、彼らの新曲『首都低速道路』がリリースされた。
目的地まで早く着くために高速道路に乗ったのに、渋滞のせいでむしろ時間がかかっている気がする。
お金を払ってわざわざこの道を選んだのに、損している気がする。
関東で暮らす人なら、首都高速道路を使ったことがある人なら共感できるリアルなあるあるを、キャッチーなメロディとポップな歌声で音楽にしたこの『首都低速道路』。
逆EDGEは他にも会議ばかりで仕事が進まない人を描く『ミーティングバカ』、不条理に待たされる時の憂鬱をぶつける『終わってんなら早くハケろ』などを歌っていて、日常の何気ない瞬間のフラストレーションを掬い上げる目線がいつも楽しいバンドだ。
些細に、しかし確実に積み重なっていくストレスを受けて気が滅入りそうなとき、もしも彼らの歌が心の中に残っていたら。
マイナスな感情をマイナスなまま受け入れるのではなく、思わず笑える音楽として消化するという選択肢を私たちに与えてくれる3人がここにいる。
この『首都低速道路』も、ぜひ渋滞に巻き込まれて憂鬱な時に聞いて欲しい。
思わず肩の力が抜けてしまうはずだ。