Leicaが見せる、懐かしくあたらしい一面

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はLeicaをご紹介します。

バンドの今と過去がぶつかって

大阪発の4ピースバンド、Leica(ライカ)。
地元のみならず各地でライブを重ね、熱を帯びた歌を届けている。

連続リリースの第2弾として配信されている『カルキ』は、バンドとして数年前に作った楽曲だという。
それを現在の4人としてアレンジし、音源化したのが今作。
もちろん、この『カルキ』を世に送り出したのはこの2022年のLeicaの4人だ。
しかし、連続リリースの他の作品とあわせて聞くと、やはり今作は少し異質な空気を放っている。
いつも感情豊かな歌声を聞かせるカワサキシオリ(Gt,Vo)のボーカルは、ここではまるで助けを求めるような切実な苦しさを滲ませる。
音が溢れるように始まるイントロから楽曲の終わりまで、息継ぎの間もないほどの密度で駆け抜けていく激しいバンドサウンド。
きっと、今のLeicaだけでは生み出されなかったであろう音楽が、過去のLeicaだけでは行わなかったであろうアレンジをなされた上でリリースされた、この『カルキ』。

よく知る場所で、全く予期せぬ出会いをしたような嬉しい驚きを感じられるこのリリース。
昔からのファンも、これからLeicaに出会う人も必聴の一曲だ。