楽しんでいこうや西岡が歌にする音楽と生活

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は楽しんでいこうや西岡をご紹介します。

音と心が巡り巡って

たとえば、交差点の雑踏。森のざわめき。居酒屋での会話。点滅する信号。鳥のさえずり。
日常の中にはさまざまな音や、リズムや、言葉があふれていて、それが誰かの心を通して音楽になる。
さらにその音楽はどこかへと流れ着き、誰かに寄り添ったり、救ったり、刺さったりする。
楽しんでいこうや西岡の歌を聞いていると、そんないとおしい巡り合わせのことを考えたくなってしまう。

普段はライブハウスの店長やPA、またバンドでは「コロコロボンボンズ」でDr&Vo、「楽しんでいこうや西岡と狂ったチワワズ」でGt&Voとしても活動している楽しんでいこうや西岡。
今回、ソロとしての最新作『短い昼寝』がリリースされた。
日常に馴染む柔らかなギター、ドラムのサウンドと、微睡みのなか語りかけるような甘やかな歌声が耳に残る1曲になっている。
あたたかな日差しに誘われて、ついまぶたが重くなる休日の昼下がり。
ぼやけた頭の片隅でふと思い出す人のこと、その人を思うときの切なさと愛しさを、曖昧にやさしいまま、歌という形を与えたような音楽だ。

きっと、生活のすぐそばに音楽がある彼だからこそ触れられる、ささやかだけれど大切な機微がある。
するすると心の奥をほどいていくようなこの楽曲を聞けば、あなたも愛しいなにかを思い出すだろう。