ボトルズハウスが鳴らす下町のアイデンティティ

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はボトルズハウスをご紹介します。

魂の叫びを鳴らして

2009年、東京の下町にて結成されたボトルズハウス。
二度の活動休止を経て、この2022年に新メンバーを迎え再始動した彼らが3年ぶりとなる作品『落花生』をリリースした。

再始動とともに新ギタリストをメンバーに迎えた上で制作が行われた今作。
下町で渦巻く欲望や不満、そこから生まれる熱意、衝動を音で表現するのならこうなるのかもしれない、と思わせられるような、ノイジーでスモーキーな演奏/歌声が激しい波のようにうねり、ボトルズハウスのアイデンティティを高らかに示しているような作品だ。
表題曲『落花生』は、新進気鋭のクリエイティブチーム・FKTEYが手掛けたMVも公開されている。
5人による白黒の演奏シーンのみで構成されたこちらは、そのシンプルさゆえに力強く彼らの魅力と深みを伝えてくれる。

“下町”という言葉を軸に活動を続ける彼らの音楽の根底には、いつだって血の通った熱がある。
この時代にまたボトルズハウスというバンドが歌ってくれること、それにはきっと大きな意味があるはずだ。