s-o-aが切り取る心象風景
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はs-o-aをご紹介します。
儚さにフォーカスして
2019年に結成された二人組、s-o-a。初のEP『呼吸と生活』から2年7ヶ月振りとなる、4曲入りEP『tales and truth』が遂にリリースされた。
生活の中の何気ないワンシーン、季節が連れて来る切なさや儚さを切り取って歌にする、というひとつの軸を持つ二人。今作でも、それぞれ色の異なる儚さを滲ませた楽曲たちが収録されている。
1曲目の『白夜』では、音、歌、言葉、すべてから冷たくダークな世界を表現している。対して、続く『羽の上の眠り姫 – ep ver.』は、軽やかで光を感じるポップチューンに仕上がっているが、詩の内容には別離や諦観の色がみえる。『.lovesong』『クリムゾンの夜』では、ミディアムテンポの中に感情を乗せてじっくりと表現に向き合うs-o-aの姿を感じることができ、作品を通して、2人らしい心象風景を描き出しているEPとなっている。
季節が移ろう真っ只中であるこの時期、s-o-aがテーマとする「季節が連れてくる」さまざまな感情に気がつく人も少なくないだろう。そんなとき、あなたの生活に寄り添ってくれる作品がここにある。