アナが思いを馳せる、未来のかなしみ
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はアナをご紹介します。
きっと私たちとも通じ合う気持ちで
コロナ禍において、私たちは新しい暮らしや気持ちをたくさん知った。離れていても繋がれて、繋がっていても孤独を感じる。そんな日々の中から「未来のかなしみ」を想像し、テーマとした企画「Sadness of the Future」がスタート、コラボレーションシリーズの第一弾としてアナから『きっといつか』が届いた。
福岡にて、互いが中学生の時に結成され、現在は東京を拠点に活動する大内篤/大久保潤也による音楽ユニット・アナ。これまでの作品群でも、かなしみや喪失、センチメンタルをテーマに多くの作品を生み出してきた2人が、“未来に起こりうるかなしみ”を思い描いて楽曲を制作し、イラストレーター・漫画作家の北村みなみがそれを受けて未来の物語を描く、というのがこのプロジェクトだ。
第一弾として完成した『きっといつか』。キュートかつポップな耳触りでありながらセンチメンタルさが全面に出たトラックと、孤独ゆえ誰かへ届くように、と歌い続ける歌詞が切なくリンクしている。宇宙から何処まで届くかも分からず発信し続ける寂しさ、そのスケール感は想像がつかなかったとしても、それに通ずる気持ちはこの数年間で誰しも一度は感じたものではないだろうか。
アナのホームページでは、この楽曲からインスピレーションを受けて北山が描いた漫画を読むこともできる。
いつかの宇宙の話として、そして、今を生きるあなたのかなしみとして、それぞれの世界をたっぷり楽しんでほしい。