シキシヅキが纏うポップと毒
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はシキシヅキをご紹介します。
中毒性の虜になって
TORANOKO(旧・十三夜カラーチェ)の作詞作曲、Vo.としても活動するシンガーソングライター、シキシヅキ。2ndシングル『NAINAI』は、ポップかつ毒を孕んだ癖になる1曲だ。
カラフルでありながら妖しげな電子音と、その中で映えるエモーショナルなギターの音色、個性が印象を残すシキシヅキの歌声、鋭利で歯切れ良いリリックに、跳ねるようにリズミカルなメロディ。多様な要素がしっかりと噛み合い、混ざり合い、『NAINAI』というひとつの楽曲世界へ収束していくさまは見事で、中毒性を感じながら繰り返し聞き込みたくなる。とくに、歌詞が切り取る景色のリアルなシニカルさは、共感を集めると同時にダークポップな空気をより濃く演出しており、強い言葉が耳に残る。気がつけば口ずさんでしまうほどのキャッチーさとのバランスがたまらなく魅力的だ。
また、シキシヅキ本人が扮し踊る“石像ダンス”をはじめ、キュートに、シュールに楽曲へ寄り添うミュージックビデオも公開中だ。音から、言葉から、映像から、『NAINAI』の世界に囚われてしまおう。