Fixional Cities feat. Masaya Wada , MANABOON , Sho Kamijoが豊潤に描く音
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はFixional Cities feat. Masaya Wada , MANABOON , Sho Kamijoをご紹介します。
深く、上質に響く音を
R&Bシンガーソングライター/音楽プロデューサーの和田昌哉と、元paris matchの古澤辰勲からなる東京発のユニット・Fixional Cities。二人の音楽的素養と経験値、そして共鳴し合うセンスにより、上質なグッドミュージックを生み出し続けている。
7月にリリースされたシングル『哀しい悪魔』は、この二人に加え、プロデューサーのMANABOONとギタリストの上條頌を迎えた強力な布陣で制作された1曲だ。
それぞれが得意とするR&Bのムードがたっぷりと漂いながらも、ロマンチックに耳に残るメロディラインのキャッチーさや派手にエモーショナルを煽るギターフレーズなどは、シティポップに通じる親しみやすさを感じさせる。
和田が甘く、しかし強い芯を魅せながら歌い上げる歌が描き出すのは、移ろう街の中で自身の姿さえ見失ってしまう瞬間の危険な揺らぎだ。積み重ねてきたものがあればあるほど大きくなる不安は、大人であるほど共感できる機微であるはず。
音、歌声、言葉、すべての角度から、豊潤さを感じながらじっくり浸れる1曲になっている。
また、この楽曲は、10年前にFixional Citiesを結成してはじめて2人で書いた曲だということで、ユニットにとっても大きな意味を持つ作品だ。まさに名刺代わりとなるようなこの曲から、Fixional Citiesの深い世界に出会ってほしい。