聴けば聴くほど沁みていく、荒川ケンタウロスの普遍性

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回は荒川ケンタウロスをご紹介します。

心身になじむ、自然さと新しさ

2009年に結成された5人組バンド、荒川ケンタウロス。解散や休止を考えた時期もあった彼らだが、今もなお自分たちのペースで後世でも誰かに必要とされるであろう、グッドミュージックを紡いでいる。

荒川ケンタウロスというバンドは、ビジュアルが奇抜なわけでもなければ、楽曲だって派手ではない。しかし、だからこそ、聴けば聴くほど良さに出会えるし、じんわりと心に染みてくる。
考え抜かれたメロディーはキャッチーであるものの、どこかで聴いたことがあるような感覚に陥ることはない。それは、日常になじむ自然さと新しさを両立させているということなのだろう。

先日配信が開始された「花沢橋」は、結成のちである東京都国分寺市に実在する橋をテーマに、青春時代と出会いと別れを描いたナンバー。荒川ケンタウロスサウンドの特徴であるキーボードを豊かに使った包容力のある楽曲になっており、ノスタルジーを放つ歌詞が淡々と語り掛けてくる1曲だ。