小夜中が刻み付ける、心もとない正直な気持ち

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は小夜中をご紹介します。

孤独に寄り添う感情と轟音を

ヨルシカ、ずっと真夜中でいいのに。、YOASOBIといった夜に由来するアーティストが活躍している昨今。2021年に結成されたオルタナティブロックバンドの小夜中も、もしかしたら彼らに並ぶ“夜系”のアーティストになっていくのかもしれない。

“歌ものシューゲイザー”と謳っている通り、小夜中の特徴は感情をそのまま吐き出したような轟音と一聴すると耳に残るメロディックな楽曲だろう。ノスタルジックなサウンドは時に優しく時に鋭く、一人ひとりが胸のうちに秘めている想いを突き刺していく。
また、生き様をまざまざと刻みつけたようなリリックも印象的だ。上手に生きることができるほど真っ当でもないが、ぶっ飛んでいるほど異質でもない。そんな心もとない正直な気持ちが、真正面から綴られているのである。

先日配信が開始された「メリーバッドエンド」は、2024年1月に発売されるミニアルバムの先行リリース第1弾。“ハッピーエンドは たぶん嘘だよ”という切ないフレーズが冴えるナンバーになっており、疾走感と哀愁が共存した1曲だ。