質感と言葉で魅せる、短編画廊のエモーション

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は短編画廊をご紹介します。

音以上を伝えていく

2021年9月に京都で結成されたピアノロックバンド、短編画廊。サカナクションやASIAN KUNG-FU GENERATION、東京事変といった2000年代邦楽ロックの影響を感じさせる5人組だ。

コンセプトは「印象派の絵画に魅せられ、蜃気楼のような風景から、その中に隠れる芯までをエモーショナルに奏でる」。表現したい情景の質感を音に反映させながら、歌詞では真っすぐにメッセージを発信していく様は、まさにコンセプト通りといっていいだろう。ギターやピアノのメロディックなリフを特徴としたどこか粗削りなサウンドの上を伸び伸びと走っていくボーカルは爽快である。

先日配信が開始された「夜明け」は、彼らにとって1stシングルとなる作品。徐々に暗闇を照らしていく太陽のような熱のあるメロディーで幕開けするナンバーとなっており、大ぶりなサビも思わず拳を突き上げたくなるような衝動に駆られる。短編画廊を象徴する音と言葉がギュッと濃縮された、これからの道しるべとなる1曲だ。