広がりを見せるMoon In Juneの世界

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はMoon In Juneをご紹介します。

多面的に輝く水色を

2018年に東京で結成されたドリームポップ・オルタナティブロックバンド、Moon In June。ドリームポップやシューゲイズに加え、ジャンルレスな日本のロックバンド、さらには映画や文学作品からも多大な影響を受けて生み出されるその世界観は、日本のみならず世界の音楽好きまでも広がりを見せている。

メンバーチェンジを経ながらも、これまでに2枚のEPを発表し活動を続けてきた彼ら。今年10月にリリースされた1stアルバム『ロマンと水色の街』はまさにファン待望の1枚だったと言えるだろう。同時に、シューゲイズやドリームポップの枠を越えた楽曲も多数収録されたこの作品は、新たなリスナーがMoon In Juneの世界を知るきっかけにもなっているはずだ。表題曲『ロマンと水色の街』はフォークやカントリーにも通ずるノスタルジーが満ちていたり、『Head for Munchen』にはオルタナティブなポストパンクの影響も感じられたりと、バンドの新機軸をたっぷりと魅せてくれる。もちろん、シューゲイザーレジェンド・Slowdiveへのリスペクトとオマージュに満ちた『Slowdive』など、彼ららしい美しき轟音溢れる楽曲も収録されており、聞きどころに尽きないアルバムになっている。

このリリースに合わせ、より精力的なライブ活動も行っていくMoon In June。ジャンルを問わず、様々なリスナーからの注目をより集めていきそうだ。