コトノハタラズは、繊細とエモーショナルを両立させる
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はコトノハタラズをご紹介します。
音に静かな決意をこめて
2017年3月に結成された名古屋発のポップバンド、コトノハタラズ。アーティスト名にこめられた「言葉で伝えるのが苦手だから音楽で表現したい」という意志を体現するかのように、言葉には収まりきらない想いを音楽に乗せて鳴らしている。
コトノハタラズの魅力は、繊細さとエモーショナルが同居している点だ。時には不協和音も使いこなしながら軽やかに弾んでいくピアノとか細くも力強い歌声は、両立しえない2つの要素を巧みに共生させていく。突発性難聴や音楽との疎遠といった困難を越えてきたふたりだからこそ、センシティブな音のなかにパワフルな決意を込めることができるのではないだろうか。
先日配信が開始された「カクシゴト」は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に出てくるマンティスという女の子を題材にした1曲。打ち明けたい想いを抱えながらも伝えることのできないセンチメンタルな気持ちが、呟くような歌いかたに反映されたナンバーだ。