女性の本音に迫る、INHIの妖しい世界観

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はINHIをご紹介します。

短尺にこめられた愛憎

INHIの甘い歌声を耳にすると、虜になってしまうことだろう。一粒また一粒と手が止められない、完成されたチョコレートのようなボーカルは、甘美に心地よく脳内を刺激する。

先日配信が開始された「get me」は、彼女にとって1st配信シングルとなる作品。女性の奥深くにある本音と闇深さをイメージして制作されており、妖しくも鬱屈とした世界観が約1分半に濃縮されている。

“抱き合える朝はまたくるかな”といった弱々しさがある一方で、“もうだめだな 死んで”と過激に愛を語る一面も。一筋縄にはいかない複雑な感情こそ、曲中で描かれている女性の本心なのだろう。そんな難解な胸のうちを、ダンサーというバックグラウンドを活かし、抜群のグルーブで歌いこなしていく。毒々しくもキャッチーなフレーズがクセになる、一度聴いたら耳から離れないナンバーだ。