Leicaが「呼吸」に刻んだ、息巻く夢

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はLeicaをご紹介します。

未来へ希望を繋いで

2017年12月に活動を開始した歌ものロックバンド、Leica。潔いくらいにド直球なロックサウンドとエモーショナルなボーカルで、言葉以上の想いを音楽にこめてきた彼らは、2023年11月に約6年間の活動に幕を下ろした。

先日配信が開始された「呼吸」は、そんなLeicaのラストを飾る1曲だ。各パートが絡みあうミドルナンバーに綴られるのは、今までを振り返る真っすぐな言葉。“どうやら 今の僕は 凡人だ”という印象的な一節から始まり、独白を続けるかのように音楽は進んでいく。

ゆったりとしたテンポに乗せて等身大の胸のうちが語られていくさまは、まるで長編映画のエンドロール。これまでのLeicaを総括すると共に、未来へ希望を繋ぐ歌としても響く。「音楽は死なない」なんて言ってしまうのは容易いが、少なくとも彼らのなかに息巻く夢は、今後も呼吸を続けていくのだと希望をくれる作品だ。