えもんが歌愛ユキと作る、ダークで妖しげな世界

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はえもんをご紹介します。

クセになるアングラさ

2023年6月から楽曲投稿を始めたボカロP、えもん。あどけなく可愛らしい声質を持った歌愛ユキを使いこなし、ダークで妖しげな世界観を作り出している。

先日配信が開始された「being loved」は、YouTubeで25万回再生を記録した(2024年2月9日時点)キラーチューンだ。全体を通して1分半弱という短い尺ながらも、えもん特有のアンダーグラウンドなエッセンスをギュッと濃縮。音程の高低差を巧みに使いこなし、歪んだ愛の形をサウンドに落としこんでいる。

また、呪文のような歌詞も印象的だ。“即淘汰”と“110番”で韻を踏んだり、“いたい 期待 したい”と同じ響きの言葉を並べたり、楽曲にリズムが生まれるように工夫が凝らされている。なおかつ、“アイワナビー”や“オーマイグッドネス”といったカタカナ英語を用いているのも面白いところ。絶妙なバランスが計算された、病みつきになる1曲だ。