Spring Light Surfが描く、ノイズの魅力
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はSpring Light Surfをご紹介します。
異なる世界を行き来する
ステラシュガレットのメンバーでありながら、プロデューサーも務めていたせかいを擁するユニット、Spring Light Surf。時に柔らかく時に鋭くノイズを使いこなしながら、一筋縄ではいかないポップな世界を構築している。
先日配信が開始された『Cream/Nowhere EP』は、彼らにとって1作目となるEP作品。「Cream」は、エアリーなボーカルの旨味をたっぷりと味わえるナンバー。アップテンポで展開されるふわふわした世界を、柔らかな歌声がスキップしていく。跳んで跳ねて、時には立ち止まって振り返って。まるで一緒に散歩をしているような聴き心地なのだ。
一方で「Nowhere」は、エキセントリックなギターが印象的な1曲。時代の煽りを受け、3分に収まるように作られる楽曲が多いなか、全体で7分の大曲。しかも、後半の4分半はギターソロというチャレンジングな構成になっている。とろけるような歌声とアグレッシブなギターが、異なる世界を提示してくれる1枚だ。