SHOGEN & Keycoが伝える、穏やかなぬくもり
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はSHOGEN & Keycoをご紹介します。
アートと歌から思い出す
地球という星があって、さまざまな命が宿って、その歴史の先に私たちが生きていること。社会に形作られた分類や役割を超えて、等しく「人間」というひとつの命であること。
SHOGEN & Keycoによる『サーモンピンク』は、目まぐるしく変わる世界の中で霞みつつある大前提を思い出させてくれる、朗らかで大きな愛に溢れた1曲だ。
タンザニアのとある村だけで受け継がれるアート“ティンガティンガ”とその精神を現地で学び、「人々を幸せにする絵」をテーマに活動を続けているアーティストのSHOGEN。彼の活動を知り、歌で表現したい、と衝動に駆られたシンガーソングライターのKeyco。分野の違う2人のアーティストがタッグを組み、通じ合う気持ちで制作されたのがこの『サーモンピンク』だ。
のんびりとゆるやかなレゲエに合わせ、まっすぐな言葉を絵本の読み聞かせのように紡ぐKeycoの歌に浸っていると、カラフルに活き活きと世界を切り取るSHOGENのアートが目に浮かぶ。
命や自然、互いへの愛。私たちの暮らしの大前提であり、何よりも大切なのに、現代社会ではときおり蔑ろにされてしまうものたち。そのぬくもりを蘇らせてくれる、穏やかながらも力強いパワーを持った作品だ。