心地よさにフォーカスする琥臥の音

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は琥臥をご紹介します。

あたたかく踏み出す一歩を

2007年生まれの現役高校生シンガー、琥臥(Kuga)。ダンサーとしての一面も持ち、さまざまな音楽とさまざまに出会い、触れ合い、吸収を続けている。
そんな彼から、初めてのリリース作品『Give me some time』が届いた。

ダンサー/シンガーという2つの顔を持つ琥臥にとって、音楽と触れ合うときの肝となる要素は何なのだろうか。この楽曲を聞くと、その答えに少し近づくことができる気がする。
シンプルなビートから幕を開けるイントロに、ゆるやかなミドルテンポと微睡むように溶け合うメロディ。タイトルにもなっている「Give me some time」というフレーズが軸となる英詞は、明確で具体的な意味を届けるよりも、心地よくリスナーの心身に馴染むことを意識して選ばれているように感じられる。考えるよりも先に心地よさが流れ込む曲作り、それこそが身体を使って音楽を楽しむ彼のこだわりなのではないだろうか。

のんびりとした休日の時間を過ごす時には、贅沢なその瞬間に寄り添うように。学業や仕事に忙しく過ごす日々の中では、ほっと一息リラックスできるように。聞く時々によって異なる温度を見せながら、生活の隙間にぴったりハマる1曲に仕上がっている。