新生活と向き合う人々に寄り添う、西恵利香 feat. Schuwa Schuwa

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は西恵利香 feat. Schuwa Schuwaをご紹介します。

生まれなおす瞬間を見つめて

シンガー/タレントとして、ソロ作品はもちろんコーラスとしてのREC参加やライブサポート、ナレーション、モデル、ラジオDJなど幅広く活躍する西恵利香。2023年には産休&復帰も経験した彼女から、活動再開後初リリースとなる作品『hibi』が届いた。

西が出産を経て感じた生活の変化と、春の訪れとともに環境が変わった人々の日々を重ねて描かれたこの楽曲。リリックでは〈春の香る空気 ちょっと苦しくなる〉〈舌の上で溶けるLotusの甘さみたいに どこまでも自由でいい〉〈ほつれ続けたニットの袖 見えないフリ〉等、五感のすべてをたっぷり働かせながら新生活と自分のリズムを少しづつ合わせていく人の姿が丁寧に描かれている。新たな環境、新たな心持ちで迎える毎日の中で、ひとつひとつを見つめ直し、新鮮に立ち向かうこと。それはまさにこの世界に生まれ直すような試みであり、再スタートを切った西自身の現在のリアルなムードを感じると同時に、この春から環境が変化した全ての人にとって共感できる歌にもなっている。

サウンド面においても、落ち着いたミディアムチューンの中に柔らかな陽の光を感じられるような1曲。作曲/編曲は新進気鋭のエレクトロポップデュオ・Schuwa Schuwa(シュワシュワ)が担当した。