固定観念を覆す、長須与佳の表現

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は長須与佳をご紹介します。

新たな感動と出会う

稀にみる尺八・琵琶奏者として国内外から熱視線を注がれているアーティスト、長須与佳。自身で演奏して魅せるだけに飽き足らず、他のミュージシャンのサポートや教育活動、劇伴への参加など、多岐に渡り活躍の場を広げている。

先日配信が開始された『亜欧の風』は、彼女にとって3rdアルバムとなる作品。尺八と琵琶を軸に据えた書き下ろし楽曲が8曲収録されており、全ての作詞作曲を本人が担当している。

和楽器を中心に据えた作品と聞くと身構えてしまうかもしれないが、彼女の楽曲においてそんな心配は必要ない。パーカッションを効果的に使用したり、アグレッシブで勢いのあるメロディーを奏でたり、柔軟な発想で作られた曲たちは、知らない間に染み付いた和楽器に対する固定観念を易々と刷新していく。曲を進めるごとに「こんな表現もできるのか」「こんな音色も出せるのか」と新たな感動をリスナーに届けてくれる1枚だ。