エモと向き合うcorsaire

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はcorsaireをご紹介します。

積み重ねた経験と、変わらない熱

2023年結成、東京を拠点にエモを歌う3ピースバンド・corsaire(コルセア)。バンド初の音源となるEP『Prologue #0』が、2024年7月19日にリリースされた。

彼らは、過去にはTRIBAL CHAIRのボーカルとして活動していたVo.Hirokiを筆頭に、それぞれに様々な音楽経験やバックグラウンドを持つメンバーが集まったバンドだ。『Prologue #0』というタイトルにも新たなスタートへの決意がみえるこの作品では、彼らが愛し、鳴らし続けてきた“エモ”へのまっすぐな熱に触れることができる。
再生ボタンを押すと同時に流れ出す『Draw the summer』のイントロでリフレインするギターフレーズには爽やかな郷愁が宿り、広がりあるメロディと共に耳へ流れ込むHirokiの歌声は、旧友のような気楽なぬくもりをもって凛と響く。夏の景色を背景に展開していくリリックはピュアな衝動と経験ゆえの奥行きを併せ持ち、世代問わず、そのひたむきさに胸を打たれる人も多いだろう。より人の心のディープな部分へと踏み込んだ『Floating Flower』では、秘めらているからこそ高まっていく熱が描かれ、また別の角度からcorsaireのエモを肌で感じられるはずだ。

結成から約一年半、ついに本格的に彼らの時が進み始めた。これから広がっていくであろうcorsaireの熱から、目が離せない。