Float down the LiffeyがスプリットEPで魅せる、男女ツインボーカルの可能性

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はFloat down the Liffeyをご紹介します。

些細な掛け合わせが色を創る

オリジナリティとは、些細な個性の掛け合わせだ。ジャンル、編成、声色、曲調など様々な要素が融合され、アーティストの輪郭を作っていく。先日配信が開始されたスプリットEP『Daydream Nation』は、その事実を色鮮やかに物語っているといってもいいだろう。

作品には、Float down the Liffey、Laugh of Dawn、POLA、Fragileの4バンドが参加。いずれも男女ツインボーカルというアプローチながら、それぞれの異なるバックグラウンドが反映された、バラエティ豊かな楽曲が並ぶ。

ハツラツとしたサウンドで一直線にかけていくFloat down the Liffey、美しいノイズに切ない想いを溶かすLaugh of Dawn、センチメンタルにエモーショナルをかき鳴らすPOLA、エキセントリックな音像で瑞々しい演奏を繰り広げるFragile。四者四様の個性を鳴らしながらも、ひとつの作品としてどこか繋がっているように感じるのは、彼らが同じ時代を生き抜いてきた証なのか。何度も繰り返し聴きたくなる、飽きの来ない1枚だ。