近視のサエ子が描いた、ややこしい女の感情

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は近視のサエ子をご紹介します。

毒っけだってポップに魅せる

2017年から活動を開始した兵庫県出身のマルチアーティスト、近視のサエ子。“熟せば、ややこしくなるものなのよ女って”をキャッチコピーに、こじらせた女のリアルをポップな音楽に昇華している。

先日配信が開始された「トーキョーバイバイ」は、『実家に帰らせていただきます。』シリーズの第3弾作品。ロンドン出身のプロデューサーであるSKYTOPIAをアレンジャーに迎えて、ねっとりとした女の世界と爽やかで軽快なサウンドの融合が面白いラテンナンバーに仕上がった。

ストーリーテリングな歌詞には、近視のサエ子節が炸裂。“嫌いな女”といい放ちながらも、愛しさを感じる場面では“あの子”と表現することで、“メンドイごちゃ混ぜの感情”を器用に表現。オノマトペや略語なども交えながら、独自の世界観をキッチュに描きあげた1曲である。