持田香織が魅せる、懐の深い表現力

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は持田香織をご紹介します。

柔軟な変化を魅せて

1996年にEvery Little Thingのヴォーカリストとして活躍し、数々のヒットソングを世に放ってきた持田香織。個人での音楽活動にも平行して取り組み、ついに2024年にはソロ活動15周年を迎えた。

先日配信が開始された『{siesta}/Reincarnation』は、彼女にとって3年ぶりとなるリリース作品。心地よい子守唄のような「{siesta}」は、持田が子どもを抱きかかえて過ごす日々のなかで口ずさんでいたメロディーが、元になったナンバー。ゆったりしたテンポにすべてを包み込むような丸い歌声が響く。

一方で「Reincarnation」は、スパニッシュギターを基調としたアグレッシブなサウンドに艶やかな歌声が映える1曲。スムーズにメロディーが出てきたからなのか、楽曲には命の鼓動を感じる躍動感が宿る。柔らかさを保ちながら柔軟に変化を遂げる、懐の深い持田の表現力を味わえる1枚となった。