ブラッシュアップを遂げた、SANCAのロック

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はSANCAをご紹介します。

ド直球が胸を打つ

2016年に活動休止したTHE NAMPA BOYSのギターボーカル、小林聡里によるソロプロジェクト、SANCA。思わず胸が熱くなってしまうド直球なロックサウンドは、時が経った今でも健在だ。

先日配信が開始された『会いに行こうぜ』は、約7年ぶりとなる新作。盟友の藤本ひかり(ex.赤い公園)と八木優樹(KEYTALK)をサポートメンバーに迎え、3ピース編成で痛快なロックナンバーを打ち出した。

「会いに行こうぜ」は、小林のカムバックを勢いよく突っ切る作品。久しぶりに活動を始める彼だからこそ紡げる言葉たちが歌詞には散りばめられ、往年のファンはもちろん、初めて小林聡里という人物に触れる人の心まで熱くさせる。続く「誰がために」も、あの頃より少しだけ大人になった今だからこそ生まれた1曲。“あの子にとっての英雄は私ではなかった”と刹那的に綴りながらも、“私の声は 響いてるかな”と柔らかな祈りを香らせる。ブランクを感じさせないだけでなく、SANCAのこれからが楽しみになる1枚だ。