温かく柔らかく、ボタニカルな暮らし。が描く冬の情景

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はボタニカルな暮らし。をご紹介します。

愛おしい時間を音にこめて

リーダーの三谷乾仁 (Ba.)を中心として、2021年に結成された5ピースPOPバンド、ボタニカルな暮らし。。彼らは“令和の時代に、捻くれ者たちが見つけた新たな楽園”をコンセプトに、晴れやかで温かい音楽を鳴らしている。

先日配信が開始された「candle」は、凍える心さえも優しく溶かす、朗らかな温もりが詰めこまれたウィンターソング。2025年1月にリリースを予定している1st EPから、先行配信された1曲だ。

そっと寄り添い話しかけるようなボーカルに導かれた先に広がるのは、ささやかな幸せを感じる柔らかな世界。“短くて愛しい一節”や“温かいレモンティー”といったフレーズを交えて、慎ましくも愛おしい時間を丁寧に描き出していく。歌詞や歌声同様に、バンドが紡ぎ出すアンサンブルにも、ぬくい温度が宿る。シンプルな構成にスパイスとなるようなエッセンスを垂らし、ゆったりと壮大でありながらピリリと引き締まったサウンドを実現しているのだ。冬の孤独に負けてしまいそうな瞬間に、光を灯してくれるようなナンバーだ。