Sijimaがキラキラと紡ぐ、センチメンタル

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はSijimaをご紹介します。

今の彼らだから奏でられる音

山下達郎の“静寂へ”という歌詞を由来に持つ4人組ポップスバンド、Sijima。2024年6月より新体制で活動を続けていた彼らだが、今年の6月には終止符が打たれることとなった。

先日配信が開始された「溢れ出すBLUE」は、原点に立ち返って制作された楽曲。センチメンタルなリリックとキラキラしたサウンドが織りなす、洗練されたジャパニーズAORとなっている。

冒頭でギターのアルペシオが紡がれると、一瞬にしてロマンチックな雰囲気へ。豊潤な歌声は、その空気を抱きしめるようにして、抒情的に物語を描いていく。間奏に入るバンドセッションのグルーヴ感も抜群で、切なさが散りばめられた楽曲のなかに、ピリリとしたスパイスを加える。自分たちの音楽性と向き合いながら、7年間走り続けてきた今の彼らだからこそ奏でられる1曲となった。