Moon In Juneが厳かに描く死生観
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はMoon In Juneをご紹介します。
壮大なテーマをサウンドで包んで
ポストロックやシューゲイザー、ドリームポップなどを影響源に持つ、2018年に結成されたオルタナティブロックバンド、Moon In June。光の渦に全身を飲みこまれるようなサウンドと美しいメロディーで、耳にした人の心に心地よい風を吹きこんでいく。
先日配信が開始された「The Sky Crawlers」は、生きること、老いること、死ぬことに視線が向けられた作品。パワフルかつ幻想的な音像で、スケールの大きなコンセプトを丸っと包みこんだ1曲となっている。
4分弱という尺でありながら、歌詞はシンプルかつミニマム。“四季”と“死期”をかけたり、表現を抽象的にしたりすることで、音楽に奥行を生み出している。また、ゆったりとしたメロディーラインを曖昧な発音で紡いでいくことにより、オーソドックスな日本語とは違った独特な空気感を生み出しているのだ。Moon In Juneの手腕が存分に発揮された楽曲となった。


Moon In June
Moon In June