すいそうぐらしが描く、曖昧な関係に揺れる心境

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はすいそうぐらしをご紹介します。

複雑な心を音楽に映して

2020年12月に始動した、コンポーザーのs-numとボーカルのEyeによる音楽プロジェクト、すいそうぐらし。ドラマチックな楽曲とエモーショナルな歌声で、女の子の報われない恋愛を描いている。

先日配信が開始された「春なのかもね。」は、春という季節が内包する煌めきと切なさに、叶わぬ恋のもどかしさを溶かした1曲。好きな人への気持ちを振り切り、曖昧な関係に終わりを告げた女の子の物語が描かれている。

冒頭のブレスを合図に、息つく間もなく展開されていく恋物語。“”好きな人“じゃなきゃ意味がないの”と言い放ちながらも、“あと何回会えるんだろう”と後ろ髪を引かれたり、“曖昧なままの方がいいの”と自分に言い聞かせたり、乙女心は何度も行ったり来たりを繰り返す。そんな揺れ動く心情を表すかのような、抒情的なトラックも印象的だ。不確かな関係にピリオドを打ちたいとき、味方になってくれる1曲かもしれない。

すいそうぐらし
SuisouRecords
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