アオに宿された、ニコラス・エドワーズの素顔

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はニコラス・エドワーズをご紹介します。

ありのままを受容した今を

アメリカオレゴン州生まれでありながら流暢に日本語を操り、磨き上げられた歌唱力で言葉に宿された想いや情景を繊細かつ鮮明に描きだしていくシンガーソングライター、ニコラス・エドワーズ。メジャーデビューから10年以上経った今も、音楽そして表現と真摯に向き合い続けている。

先日配信が開始された「the blue」は、夢を追いかけるなかで見失ったものや新たに手にいれたものに目を向け、ありのままの自分を受容する様を描いた作品。海や空、宇宙などを彷彿とさせる“青”に、無限の可能性や内省的な広がりを見出した1曲となっている。

ニコラスの歌声とメロディアスなベースだけで構築されたサウンドは、洗練されていてシンプル。それでいて物足りなさを感じるわけでもなく、音数が少ないからこそ果てしない奥行を生み出している。穏やかに今を抱きしめる強さをリスナーに与えてくれることだろう。