agul & Sony Machineが打ち立てる『boy』という合言葉
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はagul & Sony Machineをご紹介します。
マインドで広がる輪
愛知を拠点とするラッパー・agulと、南米ペルー在住のビートメーカー・Sony Machine。大きな距離が離れていながらも、2005年生まれという共通点を持つふたりがSNSを通じて出会い、共作EP『boy』をリリースした。
今作を通してagulが描き出す“boy”とは、性別や年齢そのものによって定義されるものではない。憧れと焦燥感、センチメンタル、自由、等身大であることを恐れない素直さ。ここではないどこかへ、と刹那的に駆け出す瞬間に宿る好奇心と冒険心、そういった日常の欠片をリリックとして切り取り、集めて、“boy”という言葉の元に通じ合うマインドをふちどっていく。
それを音楽として完成させるもうひとつの要素として不可欠なSony Machineのビートはタイトなシリアスさとメロウなムードを併せ持ち、未完成と不安定ゆえに生まれる青い魅力に音からもフォーカスを当てている。
距離を感じさせることなく、『boy』というワードと作品の名の下に繋がり合うagulとSony Machine。その共鳴は多様なリスナーの元へとどんどん広がり続けていくだろう。