Koko Vienneが紡ぎだす、繊細な美しさ
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はKoko Vienneをご紹介します。
オーガニックならではの音楽を
幼少期や高校時代をヨーロッパで過ごしたバックグラウンドを持つシンガーソングライター、Koko Vienne。海外のR&Bやポップスを影響源に持ち、柔らかな歌声で有機的なサウンドの上を舞っているような優美な音楽を紡ぎだしている。
先日配信された『Time for Myself』は、ひとり立ちや恋愛といった経験をテーマに描いた作品。現在は日本で活動している彼女が、アメリカへ移住したばかりの頃の記憶を辿りながら、丁寧に心情を紐解いていった1枚となっている。
共同プロデューサーのKKJを筆頭に、Hiromi(Pf.)や小山翔大(Ba.)、津田大輔(Dr.)などといったミュージシャンによって、奏でられていく楽曲は極上。DTMでの制作が当たり前になった時代だからこそ、生楽器の温かさや息遣いはリスナーの心に染みるものがある。そんな伴奏のうえを、繊細かつドラマチックなKoko Vienneの歌が響いていく。内省している歌詞も魅力のひとつだが、まず1度はただただ音楽の美しさに身を委ねてほしい。