痛みにそっと触れる、Akiの表現

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はAkiをご紹介します。

心のなかのお守りに

邦楽から洋楽に至るまで様々なジャンルのカバーを弾き語りでSNSに投稿し、表現活動を広げていったアーティスト、Aki。感情の揺れを繊細に写し取った声質や世界観は、人々の痛みに優しくも深く触れていく。

先日配信が開始された「どうだろう」は、自分なりに言葉の選択をして、何かにすがりながらも生きていく日常を歌った1曲。平静さのなかに眩いばかりの熱を帯びたボーカルを、どっしりとしたピアノや壮大なオーケストレーション、体温を感じるビートが抱きしめている。

言葉が真っすぐに響いてくる冒頭を抜け、サビでバッと音が厚くなる様は、これまで積み重ねてきた日々が、一瞬にして目の前に広がっていくよう。そのひとつひとつを肯定するかのように、Akiの力強い歌声が響き渡っていく。何を信じればいいかわからない毎日のなかで、お守りのようにリスナーを支えてくれるナンバーだ。