白風珈琲が紡ぎだす、人生の乗った音楽
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は白風珈琲をご紹介します。
今だから伝えられる情景を
2019年11月に活動開始した、ストーリーテリングな歌詞が特徴的なソロアーティスト、白風珈琲。ボーカロイドを使いこなし、どこか幻想的な雰囲気の漂う世界観を紡ぎだしている。
先日配信が開始された「朝顔」は、約1年8ヶ月ぶりとなる新曲。立ち止まってしまった時間にもどかしさを感じながらも、わずかにさしこんできた光を感じ、新たな一歩を踏み出そうとする心境が描かれている。
綴られている言葉が、確かな輪郭を伴って響いてくるのは、白風珈琲の実体験が反映されているからなのだろう。手を動かすほどに自分自身を見失っていったように感じた時間が、“思い出せない花の色”などといったフレーズを導き出したように思えてならない。歌詞では心境を吐露する一方で、サウンドには爽やかな希望の影が香る。時には不安げなハーモニーを交えながらも、軽快なラストへと辿りつくさまは、憂慮に堪えないリスナーにとって道標になるはずだ。
