RAqが紡ぐ大人流のサマーチューン
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はRAqをご紹介します。
ゆるく、贅沢に、心地よく
2010年代前半、インターネット発のラップアーティストが頭角を現し始めたなか現役東大生ラッパーとしてデビュー、現在はインディペンデントでコンスタントな活動を積み重ねるRAq。2021年頃から月に1作の連続リリースを続けており、今年8月にリリースされた最新作『SummerBreeze』は夏の心地良さにフォーカスを当てた爽やかな1曲だ。
軽やかなギターが際立つ、シティポップのムードを纏ったトラックと、夏のはじまりのゆるゆかな高揚感を詰め込んだリリックから、じわじわ体温とテンションが上がっていくこと間違いなしのこの作品。
リリックの中で描かれる夏の情景が、とにかくアッパーで眩しいようなものではなく、大人になればこそ、という景色であるところにも思わずにやりと口角が上がる。「文庫本を一冊従えて東海道本線から江ノ電ひとり旅」「夕方少しは涼しくなったらビストロ出かけてフレンズと飲む」など、心地よく贅沢な景色に等身大のときめきを覚えずにはいられない、まさに大人のためのサマーチューンに仕上がっている。
