戻れない日々を優しく包む、荻町カノの歌
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は荻町カノをご紹介します。
ありのままを優しく、丁寧に
2000年生まれ、宮城県仙台市出身のシンガーソングライター・荻町カノ。自身がギターボーカルを務めるバンド・sabatabbyで活動しながら、弾き語りをメインとしたソロ活動も意欲的に行っている。
ソロ名義での最新シングル『僕らの幽霊』が、2025年9月10日にリリースされた。
荻町カノが生み出す楽曲はいつも、レフティギターによって奏でられるあたたかくもセンチメンタルな音色と、等身大の感情を純粋に丁寧に紡いだ歌詞がじんわりと心に残る。今作では、思い返さずにはいられない、もう戻らない過去の記憶を幽霊に見立てて眺める切なく儚い1曲だ。アコースティックならではのぬくもりを持ったギターによるアルペジオが、優しい記憶をゆるやかに遡るように響く。
きっと誰もが持っている、二度と繰り返すことはできない柔らかな思い出を想起させる力を持つ作品である。
現在YouTubeではリリックビデオも公開されている。純朴な歌声とともに語られる言葉に浸りながら、じっくりと聞き入りたい。
