横山起朗が縁取る、繊細な四季
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は横山起朗をご紹介します。
季節の空気を閉じ込めて
宮崎、東京、ポーランドを拠点として活動を行うピアニスト/作曲家の横山起朗。春夏秋冬、それぞれの季節に向けてアルバムを制作する新たなシリーズ「四季」をスタートさせ、2026年2月13日、その第一弾となる『六花』がリリースされた。
冬という季節にフォーカスを当て、札幌・芸森スタジオまで足を運んでレコーディングが行われた今作。一度収録した音をタイル壁のエコールームで流し、響きのみを抽出し音に重ねる、という録音方法が用いられたことにより生まれた独特の静けさと凛とした響きは、まるで雪原にいるような空気を纏う。しんしんと、そして荘厳に重ねられていくピアノの音色とゲストボーカル・浮(米山ミサ)の声は降り積もる雪のように儚く、しかし確かな質量を持って暮らしの中に馴染んでいく。
国内外での豊かな演奏経験を持ち、さまざまな都市に流れる多様な季節を目にしてきた横山。だからこそ、人生のどの瞬間にも必ず寄り添う「四季」の柔らかな存在感を繊細に描き出せるのだろう。続く各季節のリリースにも注目だ。
