思慮を表現に昇華する終日柄
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は終日柄をご紹介します。
向き合った分だけ重厚に
淡甘と岩瀬良介からなり、SNSを中心に、関西発、東京で活動を行っているアートバンド・終日柄。楽曲制作やリリースはもちろん、ミュージックビデオやジャケット、グッズ、ライブでの空間演出などアートにまつわる様々なアプローチでの表現をセルフプロデュースで行っている。
2曲入りのEP『疑繕』は、自分自身や身近な誰か、さらに言うなれば世界の形自体を疑い、捉え直そうとしてはまた見失う、終わらない問いと向き合い切り取られたような作品だ。
絡み合うギターフレーズと淡甘の語りが、滞りなく進む世の中と自身のずれを際立たせるかのように進行する『i・dentity』と、重く攻撃的に歪んだ音像とシリアスなリリックが緊迫感を伝える『週刊誌』が収録されており、約6分間とは思えない重厚感と質量をもって終日柄の表現をリスナーへと提示している。
バンド名である「終日柄」とは“朝から夕までの一日中”という意味を持ち、一日の終わりに考える、思考の中身を各表現を通して描いているという。自分自身が日々の中で抱えるさまざまな思考も持ち寄って、共鳴や相反を繰り返しながら向き合いたくなるアーティストだ。
